底辺人間記録

底辺人間の行き場なき思考の肥溜め

あるから必要なのであって、必要だからあるのではない

嬉しくなってんじゃねーよ

あと五日で今の仕事が終わるぞ〜と思っていたら、人が足りないので十月少しでいいから出勤してくれと頼まれた。特に断る理由もなかったので、出ることにした。無職までの道のりが少し遠ざかってしまったが、私がいなくなるとお店が回らないのかと少し嬉しくなった。完全に自惚れである。あくまで、人が足りないけど今から新人募集しても間に合わないし、他の店舗もカツカツの人数でヘルプ呼べないし、仕方ないからやめてもどうせ暇そうなこいつにちょっと頼むか、の結果にすぎない。「人が足りない」を「私が必要」に読み替えてんじゃないわよ自分。

 

 

チョロい

他人に必要とされるのは嬉しい。たとえそれが「私が必要」でなくても、「何か」が必要でそれを持ってる人なら誰でもよかった、たまたまそこにいたのが私だったという状況でも、頼られるのは嫌な気がしない。何がともあれ私が選ばれたということは事実であるのだから。気分や体調が万全で、自己犠牲が伴うレベルの労力じゃなければ、基本的にはありがたく引き受ける。必要とされる=価値がある、ではない。これは分かっている。だがそれでも必要とされるのって嬉しいじゃないの。自己肯定感低めだからかもしれないが、あら、私なんかで逆にいいのかい?と言いたくなる。それくらい私はるんるんで上機嫌になる。悪くいえば単にめちゃくちゃチョロい。

 

 

必要なものがなかったら人はどうなるの?

私は人生において、他人を必要とすることがほとんどない。もっと正確に言うと、特定の誰か一人を絶対的に必要だと感じたことがない。第三人称的・抽象的な他人はいてくれないと困るが、この人がいなきゃ私ダメだって思うことは全然ない。人生なるようになるだけ、どうにもならなかったらそれまで精神で生きてるもんだから、必要という概念があまり人生に登場しないことも関係していると思う。必要は「なくてはならない」という意味であるが、なくてはならないものをなくしたら、一体人はどうなっちゃうんだろうか?

 

shikouzakki.hatenablog.com

 

 

あるから必要なんでしょ

「絶対にあなたじゃないといけない」そんなこと本当にあるんだろうか?天才や偉人と呼ばれている人々が残した数々の功績だって、それらがなくても世界はただ別の分岐をして淡々と回り続ける、それだけの事じゃないだろうか。今の私達からは必要にみえるというだけで、なくても世界の方はちっとも困らないであろう。天才でさえそうなんだから、必要なんて全部そんなもんじゃないかしら。もう既にあるから、目の前にあるから、身の回りにあるから必要だと思うだけ。それ以上の意味はないし、求めるべきでもないであろう。

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