底辺人間記録

底辺人間の行き場なき思考の肥溜め

大丈夫人生こんな時もある

心が沈んでいると忘れてしまう

あー最悪…もうイヤ…無理…。と気持ちが切羽詰まること。これまでの人生で幾度となく経験してきた。全てがしんどくなり、何もかもを投げ出してしまいたい思いに圧倒されて、心底生きるのが嫌になってくる。そういう時に私が自分に言い聞かせる言葉がある。それは「大丈夫人生こんな時もある」だ。シンプルだが、心が沈んでいると一番見失われがちになる事実なのである。どうしても出口が分からなくなって、今感じているこの最悪が一生続くのだと簡単に思い込んでしまう。その認識を改めるのに最適な一言である。

 

 

冷静になると分かる

人生が絶頂の時或いは逆にどん底の時、人は先を見る力を奪われる。幸せの真っ只中にいる人はただそれを精一杯享受することしか考えられず、反対に絶望に追い詰められている人はまさにその絶望をどうにもできないということに酷く絶望している。どちらもなんとなく今の状態が一生続くような錯覚に陥ってしまい、現実に即した地に足のついた未来を想像できなくなるのである。冷静に考えれば両方とも全然一時的なものに過ぎないのだと分かるはずだ。絶頂にはそれを続かせるための弛まぬ努力が必要であり、どん底から這い上がるためには必ず一定の時間を要するのである。

 

 

どんな状態でも時間は進む

人生がどんな状態にあろうと、時間だけは進んでいる。時間が進むということは即ち物事は絶えず変化していくのである。恒常的に存在しているものなど、この地球上には何一つありはしない。ましてや、人間ひとりの人生。コロコロ様子が変わるに決まっているのである。ただ目の前のことに囚われ過ぎると、その変化が見えなくなるだけで、何かの状態が一生続くなんてことは本来あり得ないのだ。人生こんな時もあればあんな時もある。当たり前すぎるくらいに当たり前なことなのに、感情が昂っていたり逆に酷く沈んでいたりすると人はいとも簡単にそれを忘れてしまうのである。

 

 

大丈夫人生こんな時もある

だから今が人生の絶頂と感じるなら、それが終わることをしっかりと考えなければならない。終わらせないために今何ができるのか、ただ受動的に浸っているだけではいつか痛い目を見る。終わるなんて思わなかったのなら、それは考えが浅かったのである。逆に今が人生のどん底であると思うなら、いつかは必ず終わりが来るのだと自分に言い聞かせなければならない。凌ぐだけでもよい、とにかく終わるまでの辛抱である。早ければ明日にでも終わるかもしれないと考え、少しでも希望を持っておく。それが正しい人生の認識なのである。大丈夫。人生こんな時もある。落ち込んでいればいるほど、その言葉を強く胸に刻んでおきたい。

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