底辺人間記録

底辺人間の行き場なき思考の肥溜め

この肉体は私のもの?どうして?

結局ダウン

副反応が出ないなんて侮っていたら、夜になって三十八度の熱である。頭が死んでいるし、関節も痛い痛い。体調不良になるのは実に六年ぶりなので、不謹慎であるが久しぶりでなんかこうワクワクしてしまった。ワクチンだけに…()。私は普段ほぼほぼ精神的な世界というか、概念や言葉とかそういった目に見えないものにしか興味を持てないので、肉体を意識させられることは滅多にない。今の感想としては、うわぁー頭いてぇ、関節いてぇえ、頭から布団被ってるのにさみぃ、ふへへおもしれぇ、そんな感じである。うん。間違いなく変態ですね。今日の文章は、たぶん大分熱に浮かされているので、その旨をご了承の上お読みくださいね。

 

 

肉体と自分の繋がりがわからない

肉体を持っている。普段あまり私にはその意識がない。それは幸いなことに今のところ身体に大きな不具合がないからということもあるだろう。だが一番大きな要因は肉体と自分との繋がりが分からないことにある。例えば目が見えることがそう。私は決して自分の目を直接見ることができない。直接見ることができないというそのことにおいてだけ、私はそれを自分の目だと思う。目と見えるの繋がりとはその程度のことなのだ。それはどこまでも推測に過ぎず、目から見えているという事実はないのである。科学は、目の中の水晶体がどうたらこうたら、光の反射がどうたらこうたらになっているからものが見えると説明するが「で、どうしてそれで見えるの?」という問いには答えていない。他の目からはものが見えないのにこの目からは見える、という一番大きな謎については沈黙をしたままなのである。

 

 

現実は容赦ない

しかしどんなに繋がりが分からないとて、体調不良になってしまえば、嫌という程に現実は押し寄せてくる。悪寒や身体の痛みをもって、私はこの体が自分のものであると思い知る。しかしやっぱり不思議である。痛みなどを感じるから私の体…うーん、なぜ?私はとてもそう問いたくなってしまう。確かに他の身体の痛みは感じられないけれど、でもだからといって、痛みを感じるこの身体が私の身体だとどうして言えるのだろうか。少なくとも私は自ら身体を所有した覚えなどない。

 

 

明日には熱下がってるといいな…

久しぶりの熱、熱ってこんな感じだったかと思い出した。頭がぽわんぽわんしている。別に悪い気はしない。具合は悪いが、その悪さを楽しめるくらいの元気は残っているようである。今回は原因がはっきり分かっているだけあって、心配事も特になかったし、隅から隅までくまなく体調不良を味わった。世話をしてくれる人がいてなんぼの戯言であるが、悪くない経験だったな。まだ治ってないけど。

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