底辺人間記録

底辺人間の行き場なき思考の肥溜め

作品から何かを読み取れるようになりたい

感想が苦手

感想文を書く、感じたことを述べるといったことが私はひどく苦手である。学生の頃の読書感想文は七割をあらすじで埋め、残りの三割はただ面白かったと書けば済むものをかさ増しして仕上げていた。映画やアニメも同じ。そこから何か具体的なものを学び取ったり、感じたことを明確に言語化するのが本当にできない。どう自分を絞っても「よかった」くらいしか思い浮かばないのである。今や立派な社会人(?)であるし、読書感想文を書く機会はもう望んでも得られないので、別にそれでも困らないのだけど、でもやっぱりなんか色々語れる方がかっこいいし、作品を見た甲斐があるというものだろう。




言葉に出来ない

その作品を評価したいというのではない。その作品を考察したいのでもない。ただ自分が感じたものをもっと表してみたい。感じているものはあるのだ。読んだり見た後に心がジーンとする経験は何度もしてきた。だけど全然言葉にはならないのである。「何を」感じたのかと問われると、うーんなんだろうしか出てこなくなる。この感動を誰かに伝えたい!そう思ったことがあまりないのが原因なのかもしれない。伝える相手がいないから...。




関連を見つけるのが下手

言葉にできる人はなぜ言葉にできるのか、たぶんだけどそれは自分の普段持っている知識や考えと、その作品の関連を見つけられるからだと思う。この部分はいつも自分が考えているこのことを表したものなのかなと当てはめてみて、なるほど、で、この作品はそう結論付けるわけか、などと読み取ったりする。私に欠けている能力はこれだろうと思う。でもどうしたらこの能力を芽生えさせられるのか。うーん課題だな。ボーっと見ているのがいけないのかしら。それとも見ている時全然違うことを考えてしまうのがいけないのかしら。どっちもダメそう。




貧乏性

思考というものもそもそも苦手なのかもしれない。いつも頭に降ってきたものを勘で正誤判定している節がある。きちんと順を追って一つ一つ検証するということが全然できない。なんとなくの雰囲気に流されて、なんとなくで思いを漂わせているだけ。思考同士の繋がりを探すのも億劫でいつも頭の中は散らかっている。だから、作品からも意味を掬い取ることができない。そうかも。修行しなきゃいけないこと多いな...。やっぱり心がジーンときた!それだけで完結しちゃだめかな...?別に伝える人もいないしさ、好きに感じればよくない...?どうせ色々語れた方が本の料金や映画のチケット代の元がとれる気がするというだけでしょ...?

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