底辺人間記録

底辺人間の行き場なき思考の肥溜め

どうにもできないことはどうにかできることと繋がっている

1

自分の意志とは関係なく、してしまうことが人にはある。不安に思っても意味がないと分かっているのに、ついそれを何度も想像してしまったり。他人を悪く言っても仕方が無いのに、つい口をついて雑言を吐いてしまったり。自分のプラスにならないと知りながら、やめることのできないことが人には本当にたくさんある。人の悩みのタネはほとんどこれだと言ってもいい。〜したくないのに〜してしまう。解決するにはさぁどうすればいいのだろう。

 

 

2

認識する順番を入れ換えるのがカギだと思う。〜したくないのに〜してしまう。のではなくて、〜している自分をまずしっかりと認める。したいしたくないに関わらず、現にしているのだから、しているのだという事実を先に受け入れ、そこからじゃあ、したくないという自分の思いに現実を近づけていくにはどうすればいいのかと考える。〜したくないのに〜してしまう。のように「思い→現実」の順番ではなく、〜してしまうから〜して改善しよう。という「現実→思い」の順番が、実地的に問題を解決していくのではないだろうか。

 

 

3

人間の意志の力では届かない問題が世の中には多くある。けれどもその大半は意志の及ぶ範囲を改善することで解決できるものだ。何かの災厄を事前に阻止したり、取り除いたりということはおよそ人には無理であるが、あらゆるパターンの災厄を想定し、その一つ一つに対して予め対策を講じておくことならできる。問題の解決は何もその根っこを取り除くことだけにあらず。

 

 

4

全ては正しい現実の認識から始まる。何を解決するにもそこを避けて通ることはできない。どんな自分も一旦はまず認めて、そこから立ち上がるしかない。最初から自分の思いにかまけて現実を拒否するのでは、いつまでもそのままであるのは当然の話だ。

 

 

5

自分の意志に関係なくしてしまうことは、大抵自分の意志でどうにかできることとどこかで繋がっている。不安に思っても意味がないことをつい不安に思ってしまうなら、まずそんな自分が不安になる環境に身を置かない。或いは不安に思う自分自身をそもそも不安に思わなければいい。他人を悪く言っても仕方がないのに言ってしまうなら、悪く言いたくなるような他人と人付き合いをしない、或いは他人に関心を持たなくなるように他のことを始めてみたらいい。解決の方法はどこにでも転がっている。それを手にとらないことこそが自分自身の意志による選択だ。どうにもできないのではない。どうにもできないということにして、どうにかしたくないだけであろう。

f:id:kabiru8731:20231030212407j:image