底辺人間記録

底辺人間の行き場なき思考の肥溜め

本当のことを書きたい

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本当のことを書きたい。このブログはある意味でそのために作られたとさえ言える。けれど今までに一度も達成したことはない。本当とはそもそも書けるようなものではないからだ。それが書くという行為の限界である。書くことは絶対に自己の内にあるものの再現であって、どんな内容の文章もその枠を飛び越えることはできない。書かれたものは必ず模造品なのである。でも、だからこそより本当に近づけるために書き続けていかなくちゃいけないと思う。本当は書けなくても、似たものは書けるというその事実が私にそう思わせるのかな。たぶん。

 

 

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ところで絶対に達成はできないけど、一歩ずつ近づくことはできる。そういう物事に直面した時の人の態度は大まかに二分されるようだ。絶対に達成できないならやるだけ無駄とする態度と、一歩ずつでも近づくことができるならやる意味があるとする態度である。それで言えば、私は圧倒的後者。自分の叶えたいことに一歩でも近づけるのなら、それに勝る喜びはないと思うからだ。というか、振り返ってみるに私の叶えたいことって、そもそも九割九分が絶対に達成できないものなんですよね。なぜなのかは自分でもよく分かりません。でも逆に、ほとんど達成できる見込みがあるものってわざわざやる意味あるの?と思ってしまうタチなので、そこら辺のことが関係しているのかもしれない。

 

 

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どうしたら少しでも本当のことが書けるのかと考える。今のところ一番近いと思う答えは、書く意識をなくして書くことだ。食事をする、睡眠を摂る。そういう日常的な流れに書くことも乗っけて書けたなら、或いは少しくらい本当のことが文章に出るのではないか。できた試しがないので分かりませんが。だって、書く意識をなくすってどうすりゃいいのかさっぱり検討もつけられないもの。だから今の作戦としては、とにかくどんな形であれ毎日一つ文章を書くこと。要するに数打ちゃ当たる戦法である。その中で少しでも本当に近づくことができている!と感じる文章が生まれたら、その時に分析をするつもりだ。今のところどの文章もまだまだ欠けているので、まぁ焦らずのんびり気長にやっていこうと思います。なんせ絶対に達成できないのだから。一歩近づくのだって全然簡単ではない。あー今日の記事もダメダメだったなと毎日知れるだけでも、大きな収穫である。ともかく少しずつ少しずつたとえ一日一ミリであっても前に進めたのなら、それで大いに満足である。途方もないことに挑戦すること自体が私にとっては喜びであるから。

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